やしの実

「椰子（やし）の実」という昔の歌がある。私の小学生の時には音楽の教科書にも出ていた。その歌の由来の地は愛知県の渥美半島先端にある伊良湖である。

先月末、カミさんが急にお伊勢さん参りをしようと言い出した。深夜の東京から東名高速にのり、浜名湖あたりできれいな朝焼けを見つつ、鳥羽行きのフェリーの出る伊良湖港に向かっていた。フェリー乗り場まですぐのところに、素晴らしい世界が広がっていた。昇る太陽の光で輝く海原、写真を撮ろうと車から降りてみると、そしてそこには「椰子の実記念碑」があったのである。

この地の由来は田原市観光協会のウェブサイトに詳しい。
http://www.taharakankou.gr.jp/rekisi_kanko/rekisitanno/hist14.html
それによれば、次のように書かれている。
「民俗学者柳田國男が明治３１年の夏、伊良湖に１か月余り滞在したとき拾った椰子の実の話を、親友の島崎藤村に語ったところ、それが素材となって椰子の実の叙情詩「名も知らぬ遠き島より流れよる椰子の実ひとつ・・・」が生まれました。」「柳田國男が滞在した網元の家は、現在の伊良湖ガーデンホテルの敷地内にありました。平成4年(1992)渥美町で開催された柳田國男ゆかりサミットをきっかけに、ガーデンホテルの前に「柳田國男逗留の地」の記念碑が建てられています。 」

この同じ雄大な風景を昔から多くの人が見てきたと考えるだけでワクワクしてくるのであった。小学生の頃に覚えたこの歌をカミさんと一緒に歌ったのである。

コメント 9

伊勢の地にいらしていたんですね☆
伊勢はどうでした？近くでもなかなか行けないお伊勢さん
です(^_^)
by (2007-12-09 00:00) 

トップの写真っ！猛烈niceです！雄大ワイドヴューですね。
それに、奥様と歌・・これも、すごくniceです。
by 小坊主つばめ (2007-12-09 00:57) 

おはようございます。
穏やかで暖かそうな海ですね。
椰子の実・・・なるほど、その様な話があったのでしたか

伊良湖から伊勢フェリーでしたか
船の旅も好いものですね。
by junsbar (2007-12-09 07:05) 

私がかなりシンクロさせて頂いていたあの伊勢行きですね？（*＾＾*）
輝く海原とどこまでも広がる青空のお写真を拝見していると、
せわしない日々で焦りがちな気持ちが穏やかに、清々してきます。

大学時代の恩師が柳田國男先生に師事なさっていた関係で、
柳田先生のお名前を拝見すると恩師の顔が浮かびます。
椰子の実のお話、ありがとうございました（＾＾）
by 東花 (2007-12-09 09:09) 

「椰子の実」の歌にはそのような由来があったのですね。
学校で習ったか定かではありませんが、童謡・唱歌・歌謡曲・浪曲・民謡など
ラジオから流れて来るのを自然と覚えてしまいました。
石垣島から椰子の実を流す、、素晴らしい実践をしたのですね。
by puripuri (2007-12-09 20:12) 

■夢空さん　伊勢でのはなしはいずれまた。　今日、カミさんと急に話が盛り上がり、正月の初詣に子供をつれてもう一度お伊勢さんに行こうということになりました。ちょうど伊良湖の見晴らしのよいホテルに空き室があり、なんともラッキーな話です

■小坊主つばめさん　写真は超広角レンズのカメラで撮りました。10年近く年間の６０から７０％を単身で海外で過ごす生活をしてきたので、日本に戻りこの1年間は週末はカミさんとの時間を楽しんでいます。

■junsbarさん　誕生日だったようですね。おめでとうございます。

■東花さん　そう11月のことです。恩師の顔まで浮かぶとは。世の中いろいろなことがつながっているんだと改めて思い、感激します。

■puripuriさん　みんなが知っていたというような歌があるっていうのが素晴らしいことなんですね　今は唱歌もなくなってしまいましたね　浪曲もお得意なんですか？
by COLE (2007-12-09 23:23) 

■chocoさん　Niceありがとう
by COLE (2007-12-11 23:26) 

■オデコさん　Niceありがとう
by COLE (2007-12-13 00:00) 

■はぎぽんさん Niceありがとう
by COLE (2007-12-31 00:03)